浄土宗 奥塩山 雲上寺
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仏前結婚式が行われました
平成17年2月25日
 お寺で結婚式というとあまり馴染みがありませんが、例えば「華燭の典」とは寺院では祝事に赤い蝋燭を使うことを意味しているのですよ。私共雲上寺では2〜3年に一度はお式の依頼があります。仏前結婚式はお釈迦様の前生譚に由来し、三帰三竟(さんきさんきょう:仏・法・僧の三宝に帰依する誓い)と行華(あんげ)という儀式に特徴があります。
 今回仏前結婚式を挙げたカップルは、雲上寺檀徒の阿部哲郎さん(利府町在住)と阿部範子さん(仙台市在住)のお二人。
 写真からも分かるように、新郎の哲郎さんは、つい最近発心し僧侶になろうと決意しました。ご縁あって雲上寺と同じ浄土宗の圓城寺(利府町)に弟子入りをし、これから修行の身となるお方です(当日は御祝儀ということで特別の許可をいただき僧侶としてのお衣を着けております)。結婚式はぜひ菩提寺でとお話しをいただきました。
 当日は雲上寺本尊阿弥陀如来のご宝前で、当山住職戒師のもとお二人は懺悔(さんげ)・三帰三竟・寿珠の交換を行いました。続いて戒師様より行華のお話をうけ実際に御本尊へ白菊5本と赤いガーベラ2本を捧げていただきました。その後お二人は誓詞(誓いの言葉)を述べられて、それを永久の誓いとしたのです。それは暖かな春の日差しが堂内を照らし出したときのことでした。
 これから新郎の哲郎さんは修行のために京都へ。新婚さんなのに遠距離とはつらいですね。でもこの試練を乗り越えてこそ大きな愛が育まれることでしょう。
 みなさんも阿部さんご夫妻のように仏前結婚式を挙げてみませんか?お気軽におたずねください。
◆結婚式の様子◆

戒師さまより行華の説明をうけるお二人

誓詞を読み上げるお二人
【行華(あんげ)の由来】
 仏本行経及び過去現在因果経に説かれるお釈迦さまの前生譚(前世の物語)によれば、「その昔、燃燈仏という仏様がこの世にお出ましになり説法をされていたとき、その国の王様が仏様にお花を供養すればその功徳大であるとしてお触れを出して国中の花を城に集めさせた。そんな折その国に住む雲童子という青年も燃燈仏に花を捧げたいと思ったが、国王の命令のため花はどこにもなく困っていた。そこに賢者という少女が七本の花を持ってお城に急いでいるのに出会った。そこで彼は少女にその花を売ってくれるように頼んだが、彼女は王様のお城に持っていく途中であるから売るわけにはいかないと言う。彼は尚も懇願し、ついに全財産を差し出して彼女から花五本を売ってもらい、燃燈仏のもとに向かおうとした。その彼の熱意に驚いた彼女は、どうしてそこまでして花を手に入れたいのかと尋ねた。それに対して彼は、仏様に花を供養すれば大きな功徳になるということを説いて聞かせた。そこで彼女も残りの二本の花を仏様に捧げようと、彼と二人で燃燈仏の御前に赴き花を献じたのである。この縁によって二人は生まれ変わりを繰り返しても夫婦となり、ついに彼はインドのカピラ城の王子シッダールタとして生まれ、彼女は隣国の姫ヤショダーラとして生まれ、現世においてまたもや夫婦となられた。シッダールタとはその後のお釈迦様である。」とある。以上の故事により、仏教徒は男子五本、女子二本の花を仏前に捧げて結婚の証とする。これを行華(あんげ)という。
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